清泉女子大学DX推進ポリシー
1.清泉女子大学におけるDXとは
清泉女子大学が推進する「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、単にICTを導入するだけでなく、教育、研究、運営のすべてにおいてデータとデジタル技術を最大限に活用し、根本的な変革を目指す取り組みです。これにより、学生や社会のニーズに応える新たな価値創造を目指しています。DXは、ICT(情報通信技術)の導入と混同されがちですが、ICTはあくまで変革のための「道具」であり、本質は業務やシステムのあり方そのものを変える「Transformation(変革)」にあると捉えています。2.DXを推進する理由
これまでのICT導入は、あくまで部分的な最適化に留まっていました。しかし、18歳人口の減少、学生の質の変化、そして人員不足といった現状に直面し、従来通りのやり方では業務負荷が増大し、本学が理想とする教育に割く時間が奪われる可能性があります。DXは、単なるICTの導入に留まらず、従来の業務のやり方そのものをICTの活用によって変革し、業務プロセスとシステムのあり方を根本的に見直すことによって学生や社会のニーズに応える新たな価値創造を目指すとともに本学教職員の業務負荷を減らしていくことを目的としています。
また教育現場においては、教員の業務負担を軽減し、学生との対話やより深い学びの提供に時間を割けるようにすることを目指します。
3.DXの進め方
DXを推進するためには、以下の点に重点を置いていきます。従来のやり方の見直し
「例年通り」「従来通り」とされている業務の中に無駄がないかを洗い出していきます。特に属人化している業務は、見直しと最適化を進めます。教育カリキュラムや授業運営においても、デジタル技術を活用することで、より効率的かつ効果的な方法を模索します。
学内活動の見える化とコミュニケーションの最適化
各部署や個人の活動を見える化し、部門間の連携を強化することで、組織全体の効率化と新たな価値創造を促進します。同時に、円滑な情報共有と意思決定を促すため、コミュニケーションのルールや使用するツールを見直します。教育現場においても、教員間の情報共有や、学生へのフィードバックをより円滑に行えるよう環境を整備します。
「まずはやってみる」文化の醸成
失敗を恐れずに新しいことに挑戦できる空気を作り、トライ&エラーを繰り返しながら変革を実行していきます。教育DXにおいても、新しい学習ツールや教授法を積極的に試行し、その効果を検証しながら改善を重ねていきます。